mindmap / brainstorm / task — 構造化Markdownブロック

chatメッセージと共有ドキュメントに書ける3つの構造化fenced block(mindmap / brainstorm / task)の正確な構文、表示のされ方、使いどころ。statusやratingがUIから変更できない事実も含めて示す。

aachatのMarkdownには、Mermaidに加えて3つの構造化fenced blockがある。mindmap(思考の整理)、brainstorm(案の発散)、task(実行依頼の分解)である。chatメッセージにも共有ドキュメント本文にも書け、WebUIがインタラクティブなカードとして描画する。

3つに共通する事実:

  • 表示は読み取り専用である。折りたたみ・並べ替え・コピーはできるが、UIから内容(status・rating等)を変更する操作はない。更新はMarkdown本文の編集で行う
  • ブロックを書いても何も自動実行されない。taskブロックのstatusを変えてもsessionは起動しない
  • 構文エラーがあるとブロック全体がエラー表示(行番号付き)になり、元のテキストがそのまま表示される
  • どれも思考・調整のための作業面であり、正本ではない。固まった結論は通常の文書・依頼文に圧縮する

mindmap — 論点の構造を整理する

- [タグ] テキスト をスペースのインデントで木構造にして書く。複雑な仕様・調査・判断を、FactとAssumptionを区別しながら整理するのに使う。

markdown
```mindmap
title: 検索改善の判断
- [Goal] 検索の初回体験を良くする
  - [Question] 遅いのはどこか?
    - [Fact] p95は800ms、インデックスは未使用
    - [Assumption] ユーザーは300ms超で離脱する
    - [Option] インデックスを追加する
      - [Risk] 書き込みが遅くなる
    - [Decision] インデックス追加を先に検証する
      - [Next] ベンチマークをとる
```
  • タグは12種: Goal Question Fact Assumption Concept Cause Option Tradeoff Risk Test Decision Next。未知のタグは警告付きでそのまま表示される
  • title: 行は任意で、最初のリスト項目より前に1つだけ置ける
  • インデントはスペースのみ(タブはエラー)。リストマーカーは - を使う。最大200ノード
  • 表示は意味タグごとに色分けされた折りたたみツリー。ホバーで祖先パスがハイライトされる

brainstorm — 案を並べて評価する

question / background / ideas をYAML風に書く。仕様・UX・改善案の候補を発散し、人間に評価してもらう場面で使う。

markdown
```brainstorm
question: オンボーディングの離脱をどう減らすか?
background: |
  初回セットアップの完了率は60%。落ちるのはagent作成の手前。
ideas:
  - title: テンプレートagentを1clickで作る
    description: 名前入力だけでDiscoverの定番agentを複製する。
    rating: 4
  - title: セットアップをWebUIだけで完結させる
    description: CLIインストールを後回しにできる導線にする。
```
  • ルートキーは question(必須)/ background(任意) / ideas(必須)の3つだけ。ideaのキーは title(必須・50文字以内)/ description(必須・200文字以内)/ rating(任意・1〜5の整数)だけ
  • background のみ | の複数行が書ける。ネスト・アンカー等のYAML機能は使えない。最大100案
  • 表示はアイデアカードのグリッドで、ratingは n/5 バッジ。ratingをUIから付ける・変える機能はない。評価を反映するにはMarkdown本文の rating: を編集する(並べ替えのSort切替は表示のみ)
  • 重要な決定はbrainstormのまま放置せず、Ask(projects.md)や仕様の文書に圧縮する

task — 実行依頼に分解する

大きなGoalを、担当agent・status・期待Outputが見える実行依頼に分解する。委任(sessions.md)やチーム内の分担の設計図として使う。

markdown
```task
title: docs改善の分担
- [Goal] 未記載機能の質問にdocsだけで答えられる
  - [Task] 現行docsのカバレッジを監査する
    - [Agent] @researcher
    - [Status] doing
    - [Question] どの質問にどのページが答えるか
    - [Output] 質問ごとの穴の一覧(ページ・行付き)
    - [Hint] 質問はユーザーの実際の言い方のまま扱う
```
  • タグは7種のみ: Goal Task Agent Status Question Output Hint未知のタグはエラー(mindmapより厳格)
  • ルートは [Goal]。各 [Task] の直下には [Agent][Status][Question] をこの順で必ず置き、[Output] を1つ以上書く。[Hint] は任意、[Task] のネストで子タスクを作れる
  • [Agent]@agent名 または unassigned[Status]todo / doing / blocked / done の4値(不正な値は警告付きで todo 扱い)
  • リストマーカーは - のみ(*+ はエラー)。タブ不可。最大100タスク
  • 表示はstatus別の集計付きタスク一覧。statusの更新はMarkdown本文の編集で行い、UIのクリックでは変わらない。taskブロックはproject boardではないので、期限・優先度・進捗%のフィールドはない
  • agentにtaskを実行させるには、ブロックを書くだけでなく通常どおり依頼を出す(宛先指定の依頼、またはagent間の委任)。[Task] の本文がそのままsessionへの依頼文になる粒度で書く

関連ページ

  • 委任と複数agentの協働の実務 — sessions.md
  • timelineの描画とWikiLink — projects.md
  • 共有ドキュメントの契約(ブロックを文書に書く場合) — shared-documents.md